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精神憑依の付箋7


 闇に染まった空間に鮮明に浮かびあがる、寝巻き姿の少女の姿。
 光もないのにくっきりと見えるさまは、まるでできの悪い3Dゲームのよう。半透明で、空中に浮かんですやすやと眠っているので、本当にゲームみたいに思えてくる。

(こんばんは、ひかりちゃん)

 届くはずのない挨拶をして、ふわりと空を飛んで近づいた。この空間では声は声にならないうえ、どんなに叫んでも彼女は気づくことがない。なぜなら、ここは白の付箋を持つ人間だけが自在に動くことのできる、夢のような場所だから。

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精神憑依の付箋5

 ふらふらと夜道をさ迷う、一人の少女は乗り移られていた。
 ひどく着崩れた服を直そうともせずに、心地よさそうに目を瞑って鼻歌を歌いながらふんふん、と気分が良さそうだ。髪の乱れとあわせれば、さながら銭湯帰りといったところだろうか。
 これが浴衣や、寝巻きに近い軽装であれば違和感もなかっただろうが、通りすがりの自転車の男性がぎょっと振り返る。けっこう、やばいかもこれ。

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精神憑依の付箋4


 何もやる気が起きないまま、ぼうっと天井を見上げ、背中で腕を組みながらベッドに横たわる。
 いつもの見慣れた白色の壁紙も、蛍光灯も、本棚も、どこかの誰かの部屋みたいに見知らぬものばかりに見えた。視界はきわめてはっきりと見えているものの、違う世界を見ているみたいだ。
 しかし、そんなショックを受けたような気分のわりには、ふわふわと心地よく空を飛んでいるような錯覚を覚えている。決して不快なものではない。

「……はぁぁ」

 息を吸って、吐いてみると、それに合わせて肺が浮かび上がって沈む。間違いなく自分の身体の感覚。
 しかし、ほんの数時間前にはもっと張りのある、柔らかで、膨らんだモノがそこに存在していた。ちょうど息を吸えば浮かび上がる、その場所に。
 今はそんな柔らかな肉を包みこむ窮屈な布はなく、手を当てれば薄いシャツの感触だけが触れている。
 ……股間に手をやれば、しっかりと感触はある。




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精神憑依の付箋3


 浴室に入って、まず真っ先に鏡に飛びついた。
 ああ、眼福だ。素晴らしい……

「あぁ……女の子のお風呂シーン……」

 ひかりちゃんがうっとりした表情で、鏡に映る自分の姿を眺めている。
 ナルシストのような言葉遣いだが、声や表情からはどことなくいやらしさが混じっている。頬を赤らめ、太ももをぎゅっと閉じて擦らせた。
 生まれたままの姿が、鏡面を通じて男の目に晒されている。嬉しくて、いやらしくて、たまらない。

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Author:spiritinserter
裏でこっそりと執筆している憑依系R18小説の個人的保管庫
憑依、乗っ取り、操りがメインです。気が向いたら更新します。
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