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魂堕としの快速通勤列車 序


 小刻みに、誰もが身体を小さく揺らす。
 大勢に使われるせいで濁った吊革、指紋だらけの鉄棒、すっかり薄汚れた床板。ビルを通り過ぎる車窓を背景に、眠っているか、あるいは携帯の画面を眼鏡に反射させているサラリーマン、鏡で自らの姿を確認するOL。
 狭い車内は鮨詰めで、誰もが身体を否応なく押し合わせている。列車が曲線を通り過ぎようものなら、その影響は大きく、人の波は片側に傾けられたように遠心力に従ってしまう。
 手のひらでしっかりと手放さないように、両手に力を込めてぎゅっと握り締める。
 誰かにぶつかってしまわないように、開閉扉のガラス窓に向いてじっと外の風景を見つめていた。

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Author:spiritinserter
裏でこっそりと執筆している憑依系R18小説の個人的保管庫
憑依、乗っ取り、操りがメインです。気が向いたら更新します。
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