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深海棲艦式憑依能力 弐

 鎮守府の廊下を歩く瑞鳳。無遠慮に頭を掻きながら、小さな声で愚痴をこぼしていた。

「はぁ。どうしよっかなあ……」

 大切な髪の毛がぼさぼさになることも厭わない。
 その態度は他の艦娘に見られれば慌てて止められるだろう。髪は女の命――そんな当たり前のことを思う心は、黒い靄に包まれて、その意識を完全に閉ざしている。
 
 眠っているような状態の瑞鳳だが、いまその肉体はゆったりと歩いている。
 立ち止まり、曇り空の見える窓を眺めれば、そこにあるのは……いつか街頭のテレビで見た、とても可愛らしい艦娘の顔。

「……にいっ」

 彼女の精神に入り込んで男が笑えば、彼女の肉体も可愛らしくにぃっと微笑んだ。
 微笑みといったよりも、悪戯に成功したような悪巧みの顔。どんな顔をしても可愛らしい、というのは女の子の特権だろう。特に、誰もが麗しい見た目をする艦娘なら尚更だ。




「…………」

 ガラスに反射する彼女の表情を見ていると、口元がきゅっと結ばれた。こくりっと唾が細い喉を通り抜ける。
 生々しい感触が、身体の奥から未だに精神をちりちりと焦がしてくる。少しでも気を抜けば、火の粉は飛び移り、焦がされてしまいそうだ。
 すり、すりっと赤のモンペ越しに柔らかな太ももが擦れあう。しかし、その感触よりもずっと強く、上の方がじんじんと疼いてくる。
 
「うう……あれだけシたのに、女の子のカラダはエッチすぎるよぉ……それとも瑞鳳ちゃんが特別にエッチなのかなぁ……?」

 思わず下腹部に手を当てて、その内側の熱く疼く感触を止めようとする。
 しかし、男の欲望が焚きつけてしまうのだろうか。既に燃え尽きたと思っていたのに、だんだんと火の手が入り込んだ男の精神に飛び火を始める。
 まるで軽い運動をした後のように、はぁはぁっと息があがり始める。
 胸が苦しくなり、ぎゅっと自分の腕でカラダを抱きしめ、欲望と快楽の大波が過ぎ去るのまで、なんとか耐える。

「だめ……と、とにかく提督のところに行かなきゃ……」

 艦娘は提督の下で指揮を受けて活動する存在だ。いくばくかの自由は認められているとはいえ、帰投した艦娘がこれほどに理由もなく間を開ければ、大問題になってしまう。
 軍人として不味い行動をとるわけにはいかない。とにかく、今はこの瑞鳳ちゃんの身体のことも、元の……深海棲艦に食われ、変えられてしまった体内の本体のことも考えるために、なんとか欲望の炎を押さえつけて、くるっと木造の廊下を進む。

 コツ、コツ。

 ほとんどの艦娘は、この時間は遠征や出撃、もっとも数の多い駆逐艦たちは重巡や戦艦の指導を受けるため、教室にいるので不在である。
 防衛のために戦力のいくらかは残されているとはいえ、こう誰もいないと、余計に自分の足音を強く意識してしまう。
 普段とは違う軽い足音。目線が違うのも、身体を覆う感触が違うのも、不思議でたまらない。この身体の記憶が読めるとはいえ、やっぱり元の意識の方が強く残っているのだ。

「……けど、やっぱりココが不思議だなぁ」

 と、歩きながら自分の股間部を見つめる。
 もちろんモンペに覆われて、特別な何かが見えるわけでもない。しかし肌が感じ取っているのは、その中身にはふわっとした感触に覆われていて、それが膨らむことなく、ぺたんと股間に沿っている。歩いていて普段感じる感触がない。
 これが艦娘なのか、と小さく呟いて前を見ると、"室令司"と書かれた扉上のプレートを見つける。

 記憶ではこの辺りだと知っていたが、実際に目にすると緊張して、ごくりとまた唾を飲んでしまう。
 欲望ではなく、緊張の証。
 少し前まで人間であったとはいえ、今は深海棲艦に食われ、その姿と同じ黒色をした液体に変わり果ててしまった自分。それだけならまだ良かったが、艦娘の体内に入り込み、意識を封じ込め、肉体を自在に操れるなどと知られれば……ただで済まないのは目に見えている。
 気付かれてはならない。幸いにも、瑞鳳ちゃんの記憶に頼れば、いつもの受け答えはできるだろう。専門用語も、一般人では知り獲ないような情報も引き出せるはず。
 
「すぅ、はぁぁ……よしっ」

 拳を作って、いつものように三度。コン、コン、コン。
 少しすれば中から「どうぞ」と、声が聞こえてくる。扉を開き、足を踏み入れてから、ぴしっと敬礼した。

「提督! 軽空母瑞鳳、無事帰投しましたっ」
「――遅かったな。戦果は?」

 窓から差し込む逆光のせいで、すぐそこにいる提督の姿をはっきりと捉えることができない。瑞鳳の記憶を見ても、なぜか指令の顔を知ってはいなかった……目を凝らしても、帽子を被っているくらいしかわからない。
 そして、提督の隣には誰かが控えていた。瑞鳳の記憶にはない少女だったが……この場にいるということは、艦娘で間違いないだろう。瑞鳳のカラダを使って、その見えない存在に敬礼しつつ、記憶を頼りにこの場で何を言うのが正しいかを探って言葉を告ぐ。

「鎮守府正面海域に出撃、命令通りに駆逐イ級、ロ級と十数度交戦の後、無事帰投しました!」
「錬度は?」
「弐……いえ、参程度は上昇したと思います」

 艦娘としての知識を引き出してそう言うと、秘書官の少女から渡された資料をぺらぺらと捲って何かを確認していた。
 一体何を確認しているのだろう――内心で、冷や汗が流れる。

 しかしすぐに提督は瑞鳳に向き直り、何も変わらない口調で続けた。

「では、本日の出撃はこれまでとし、翌日の同時刻も同作戦を行う、以上だ。質問がなければ、下がっていい」
「はいっ! それでは失礼します、提督っ!」

 相変わらず表情は伺えないが、そこにいる指令にもう一度ぴしりと敬礼し、部屋を後にした。
 部屋を出るまでの一連の動作は、この瑞鳳という存在が、妖精によって生みだされた瞬間から知っている動作だった。
 
 それを使い、扉を閉めるまで一切の動作に手は抜かない。ぱたんと、扉を閉じる。

 舗装を外し、一人の少女姿に戻った瑞鳳は再び閑散とした木造の廊下に出た。
 外では鳥が歌声をあげ、どこか遠くで艦娘が演習を行っているのだろうか。号令がこんなところにまで響いてくる。

 ふらふらと歩き出すと、いつの間にかこの身体に宿る心臓が――艦娘も、人間と変わらないらしい。ドクドクと、あまりの緊張に高鳴っていることに気づく。
 いまさら、額から汗がつぅっと流れ落ちてくる。

「ふ、ふあぁ……あっ」

 へな、へたとひざを曲げてぺたんと床に女の子座りする瑞鳳のカラダ。
 身体はいつも通り動いていたが、中身の精神はいつの間にか麻痺していたようで。瑞鳳の記憶にほとんど頼っていたが、そうしなければ……少しでも自分の意識が出ていれば、ボロが出ていただろう。
 現に、廊下に投げ出されたか細い足は震えていた。いったいどんな表情をしているのだろうかと思ったが、膝をついているせいで窓は長髪と、紅白の鉢巻までしか映らなかった。
 
「は、はぁぁ……気づかれなかったなぁ」

 考えてみれば当たり前だ。まさか他人が成りすましているなんて夢にも思わないだろうし、そもそも身体と記憶は本人のものに違いないのだ。
 ゆっくりと立ち上がろうとすると、恐怖心に身体は思いのほか反応してしまっているのか、一度うまく立てずにぺたんと尻もちをついてしまった。改めて、ぱんぱんとお尻を払って立ち上がる。

「これからどうしようか……」

 提督の言葉からすると、今日はこれで出撃は終わりらしい。
 というのも、熟練の艦娘なら出撃なども絶えないだろうが、この身体は生まれたてでまだ錬度がかなり低いらしい……生まれたてって、この身体で? ……などと一瞬思ったが、艦娘とはそういう存在だったかと思い直す。
 とにかく、やる事がなくなったのでどうしようか。

「瑞鳳ちゃんの部屋に行こうかなぁ……誰にも会わないようにしなきゃ……っ、うん」

 鎮守府には他の艦娘もいるが、提督と事務的な会話をしただけでこうなるのでは……今は誰とも会う気にはなれなかった。
 幸いにも、生まれたばかりで知り合いは少ない。そのうえその『少ない知り合い』は今も出撃中であり、今日は顔を合わせることもないだろう。
 ゆっくりとした足取りで歩き出すが、やはり人の気配は感じられない。
 さっきまで精神を焦がすほどに燃え上がっていた欲望の炎は、緊張の風で完璧に吹き消されてしまっていた。
 今すぐにこのカラダをまさぐりたい、という想いよりも、今すぐに格納庫に篭って布団にでも潜っていたい、というのが正直なところである。

「ひゃっ、う、うわわっ。足の長さが違うのか……身体も軽いなぁ。艦娘は艦船が生まれ変わった存在っていうくらいだから、じつは重いのかと思ってた……ふぅ」
 
 などと失礼なことを言っているが、おおかた世間ではそのようなイメージだろう。そもそも人は舗装を付けて水上を滑ったりはしないのだから。
 やがて一階まで降りて、少し歩けば外に出ることができた。
 太陽の光に照らされて思わず腕を、目を守るように持ち上げて影を作った。温かい風が、背中で灰色の髪をふわりと持ち上げ、まるで銀糸のように煌いた。
 軽空母、と言うにしては幼い風体に見える瑞鳳であったが、冷静に周囲を見回す様子はその見た目に似つかない大人びた風格を放っていた。もちろん、操っている中の男がそうさせているだけなのだが。
 
「えっと……あ、向こうだったかな。ワタシのお部屋っ」

 瑞鳳に当てられた部屋は、あまり人気のない古い建物の一室であった。
 というのも、生まれたばかりの艦娘はたいていそこに配置される。その後に自分の部屋が決められる。いつも艦隊を組む仲間と近い部屋になるか、それとも同型艦や、過去の艦隊の仲間でルームシェア、といったこともある……らしい。瑞鳳ちゃんもあまり知らなかったようだ。

 部屋のある棟へは踏み慣らされた茶色の砂利道を、道なりに歩けばいいだけだった。
 レンガ造りの建物を見つけたり、遠くには高い壁が鎮守府を覆っているのも見つけた。深海棲艦が攻めてきても、すぐに本丸を落とされないように作られた防壁だと聞いている。
 耳を澄ませば、遠くで他の艦娘の声が聞こえる。まだ錬度の低い瑞鳳ちゃんだが、いずれはそういった演習にも参加することになるのだろうか。

「あっ、着いた。ここかぁ……うわ」

 見上げて、思わず苦い表情。
 そこは見るからにボロボロの木造舎だった。仮初の住居だから仕方ないのだろうが、これはなかなか……と頭を抱える。しかし、確かに二階建てのこの建物で間違いはなかった。
 中に入り、玄関で靴を脱いで靴下で床板をぎゅっと踏めばきぃぃと音が鳴り響いて表情を顰める。
 
「瑞鳳ちゃんの、この軽い身体でこれなら、元の身体でここに来たら床抜けるんじゃ……」

 軽くそんな愚痴をいいつつも、とにかく誰かに見つかる前に奥にある自室行くことにした。
 掲示板なんかをちらりと見ると、どれも今まで住んでいた街中で見かけるものとは違って、艦娘向けの見知らぬものばかりだ。特に『せら知おの会大ーレカ』という一文を見たときは、さすがに目を疑った。そんな庶民的なイベントもやるのか、艦娘。

 幸い住人に誰とも出会うことも、場所に戸惑うこともなく、瑞鳳のカラダを二階にある奥の部屋の前まで運ぶことができた。

「それじゃあ、お邪魔しますか……し、失礼しまーす。といっても瑞鳳ちゃんまだ給金も貰ってないし、何もないんだけどね」

 などと言いつつ、懐に忍ばせていた鉄鍵を迷いなく取り出して差し込む。
 細い指先でノブをぎゅっと握り、扉を開けば、宣言したとおりの何もない無骨な部屋があるだけだった。ただし布団だけは綺麗に畳まれていて、机の上にはなにやら小さな模型のようなものがおかれている。
 戦闘機だろうか? ……記憶を読んでみると、どうやら彼女が生まれた時から持っていた『九九式艦爆』と『九九式艦攻』そのものらしい。
 えっ、これが? そんな馬鹿な――そう思ったが、これは彼女の武器である、と彼女自身の記憶が教えてくれる。矢の形にも、実際に飛ぶ戦闘機にもなったりするようだ。ただし、いまは弓がないので飛ばせないようだ。
 しかし、その他は特別に変わったものはない。さすが女の子、部屋はボロでも最低限は綺麗にしている。埃が積もっているということもなかった。 
 そうして、しばらくきょろきょろ物珍しく辺りを眺めたが、ほかに特別変わったものは見受けられない。

 ……ぎゅっとこぶしを握る。
 最後に誰もいないことを確かめてから、まず真っ先に窓に近寄って、厚手のカーテンをばさりと閉じた。
 その一瞬で、部屋が一気に暗くなる。隙間から差し込む微かな明かりだけでも、ボロボロの七、八畳の部屋を動くことはできた。
 これで……誰にも邪魔はされないだろうか。

「ふぅぉっ」

 戦闘服のまま小さな畳の上に敷いた布団にダイブすると、ばふんと綿の中に溜まっていた空気が吐き出されて、ちょっぴりかび臭い匂いが鼻を通り抜けた。
 寝そべったままぐいっと布団を抱きしめてみる。
 
「……これ、いい」

 暗い部屋の中で、布団に両腕と足を絡ませて、逃がさないように締め付けるポーズの瑞鳳ちゃん。
 何がいいかと言うと、膨らんだ胸が弓道着越しに押し付けられて、しかも股間部に押し付けると、女の子の部分がもっと、と呼びかけてくるのだ。
 性欲もあるが、それとは別の満たされた感覚がとても心地よかった。

 しばらくそうして満たされた感覚を楽しんでいた。
 誰かが部屋を覗いていれば、このまま目を閉じて眠ってしまうのだろうか――そう思ったことだろう。しかし、次第に様子がおかしくなっていく。

「……っ。ぅ……ん」

 いつの間にか人差し指の付け根を、唇に宛がっていた。その隙間から吐息、そして悩ましく毀れる女の子の声。
 目を瞑って、戦いの間に見せていた凛とした表情を、耐えるようなものに変えている。鼻先はつんと赤く染まり、顔だけを見るなら風邪でもひいたのかと思うほど。
 少し待てば、そうでないことをすぐに知ることができた。

「だ、だめっ……あっ、やぁ……」

 瑞鳳が一度大きく身体を揺らせば、ぴくっ、とカラダが震える。
 足を絡め、押し付けた布団を前後に擦らせていた。腰をちょっぴり動かせば、ぴったりと太ももと太ももの間に押し付けられた綿と布地がぎゅぅぅっと擦れて、背筋をぞくぞくっ……と震えさせる。
 最初にこのカラダに入り込んだときは欲望に任せて、指先でさんざ弄り回したが、いまはそうではなく。

「……時間あるもん。ゆ、ゆっくり……ココ、瑞鳳ちゃんのアソコで楽しんで、やるぅ……んっ♡」

 左手は口元と、掛け布団を逃すまいと抱きしめる右手。
 そうして片手両足で固定した布団に股間部を押し付けるだけで、あの身体の内側からぐつぐつと沸騰するように沸いてくる、あの不可思議で、生まれてから二度目に味わう、トロンと溶けるような感覚が蘇る。
 こす、こす。瑞鳳ちゃんの秘密の部分を擦って、ゆっくりと快楽の蛇口を捻る。

「んぅ……ああっ……♡ も、もどかしいよぉ♡ けどこれすきぃ♡」

 少しづつ少女が、艦娘としての使命を忘れて、覚えたての性に目覚めてゆく。
 もともと一般人である男に義務などないが、海から陸に攻め入ることを企む悪の深海棲艦――その脅威に立ち向かう少女達の一人を、淫靡の炎に身を焦がさせている。こんな風に……
 布団を押さえていた手を緩めて、見えない糸に引かれるように下腹部へ。弓道着と、下半身を覆う厚手の布地の隙間に爪先をするりと滑り込ませて、我慢しようと言い聞かせていたのに、耐え切れずソコに触れてしまう。

「んやぁ……んっ! やだぁ、また瑞鳳のカラダたべりゃれちゃうっ♡ だめなのに、アソコに追撃されちゃうよぉ♡」

 指先はまだ下着越しにソコをなでているだけだというのに、伝わってくる感覚では肌がじんわり濡れそぼっている。
 いま濡れたというよりも、子宮の奥に溜まりに溜まっていた欲求が、とく、とくんっと毀れはじめていた。杯の水を傾けるように、下半身の隙間から透明な蜜が溢れ、つぅっと雫を落とす。そして、それが起こるたびに、女の……瑞鳳ちゃんのカラダは悦ぶのだ。
 細い人差し指と中指で、へこんだ割れ目を前後にゆっくりと這わせれば、熱い電気にも似た感覚が背筋をせりあがってくる。目をぎゅっと瞑って、つい毀れてしまう可愛らしい声に、片手で股間を弄りつつもうっとり聞き入っていた。
 しかし、やがてそれでも満足ができなくなると、とうとう指先が下着の淵から内部へと侵入をはじめる。
 爪先で潜りこみ、生暖かいその部分に触れれば、とろりと蜜に指が絡め取られる。
 そのまま内部へ侵入……と、いきたいところだが、精神に反して瑞鳳ちゃんの肉体はそれを求めていなかった。すっかり反応した肉体は、それよりも突起をくにっと指先でこねくってくれ、割れ目をまさぐってと、上目遣いのうえ、涙目で憑依した精神に求めてくるのだ。
 
『お願い――もっと、もっと瑞鳳の下の格納庫、まさぐってっ♡ あと、上もいっぱいふにふにってしてよぉ……』

 と、そんな瑞鳳の姿が脳裏に浮かび上がってくるようだ。もちろん彼女の意識は存在していないはず……だが。
 こうして肉体を操れているが、いま自分がどういう状況なのか、まだあまり良く分かっていない。どうなっているんだろうなぁ、と一瞬だけ考えたが、下半身のいやらしく尖った突起を指で押しつぶしたとたんに、真っ白になった。

「~~~~~ッ♡♡♡」

 真っ赤な顔から、体内に搭載した蒸気機関の煙がぼふぅっと噴出した。
 体内に搭載されたボイラーが、まるで火事のようにぶわっと天まで届く程に燃え上がる。とうとう、本格的な排水が始まったのだ。戦闘開始、出撃のボタンを押してしまったおかげで、こねくる指先が遠慮なく動きはじめてしまう。
 くち、くちっと湿り気を帯びた音が、乾いた木造暗室に反響する。あまりにも静かな、外の廊下にも届いているかもしれない。

「あっ、あんっ、ひぃ……! はァ、あっ♡ 格納庫の奥っ、瑞鳳ちゃんの奥から、溜めてた燃料溢れちゃってるぅっ……♡♡ 」

 指先を駆使して、抓ってみたり、引っ張ってみたり。また掻き出すようにワレメをぐにぐにとねぶると、燃料漏れの穴を広げてしまったかのように、溢れ出る欲望の汁が、下着という防壁までもを超えはじめていた。
 口を押さえていた指先をちゅぽっと外して、ぴぃっと勃ち上っていた乳首につんと触れると、また我慢できずに、真っ赤な顔でいやらしいうめきをあげてしまう。

「んふっ、やぁ、上下一緒にシちゃって感じるなんて、はしたないなぁ瑞鳳ちゃんはっ♡ あ~っ、あはぁぁ~っ♡ ココ擦るのいい~~ッ♡♡♡」

 いやらしい行為にどっぷりと肩まで浸かる心地よさに、溺れ続けていた。
 こんな美少女の身体を操って、自慰をさせているという想いも、そういった行為に拍車をかけさせている。知らずのうちに、戦いしか知るはずのなかった気高いこの肉体に、本能に生きる獣の世界が刻み込まれたのだ。
 いずれ乗っ取った人間が抜けても、ふとした拍子に秘部が擦れれば、肉体は快楽を生んでしまう。
『んっ……♡』と、自分でも驚くほど他人のように聞こえる声に驚き、お手洗いに駆け込み、そして、その時に知るのだ。肉体に刻み込まれた、この快楽の宴の記憶を。

「やぁ……さっそくっ、イっちゃうぅぅ♡♡ ずっ瑞鳳ちゃん、イかせてあげるっ♡ また一緒に、一緒にッ……♡♡♡」

 そして、この肉体から去った後に自我を取り戻した瑞鳳ちゃん、一緒に堕ちよう。
 だってこんなに気持ちいいカラダを持ってるんだから。

 ――コリッ、と乳首を淫核をつまみ上げ、ひっぱる。

「ンぅ~~~ッ!♡♡♡」

 エビ反りに、股間にはぎゅぅぅと手を宛がいながら。
 きゅんきゅんっ♡ と、開閉を繰り返す格納庫の扉から、大量の燃料がびゅっびゅ噴出してくる。お酒に酔っているように表情は真っ赤に染まり、服に包まれた身体はいつの間にか汗でびしょりと濡れていた。
 何もかもを押し流す絶頂の最大点が、二秒ほど続いただろうか。

「はっ、はぁ、はっ……はぁ♡ はぁぁ……っ」

 どさっ、と敷き布団に浮かんでいた身体を預け、あまりに熱くなったカラダを冷ますように抱きしめていた掛け布団をばっと押しのける。
 汗をかいたおでこを拭おうとするが、紅白の鉢巻に妨害されてしまう。しゅるりと外せば、おでこが冷たい外気に晒されて心地よかった。いっそ、服も脱いでしまおうか。

「……えへっ、はぁっ、はあぁっ……落ち着いたら、もう一回やってやろうっと♡」

 彼女らしからぬ表情。口元をいひ、と歪めて、まるで男のように笑んで見せる。
 まるで精神の中のように真っ暗なこの部屋で、秘部に宛がった手を外そうともせずに、今度はどうやって快楽を貪ってやろうか――と、瑞鳳を乗っ取った男は、一人でゆったりと思案に耽るのであった。
 


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コメント

初めまして。
素敵な作品にいつも満足させてもらってます。
あぁ~やっぱ憑依って本当にいいものですねぇ。
乗っ取ったというのがバレたらまずいという雰囲気が、なんというか背徳感があってボクは大好きです。
続きを楽しみにしてます。

>葉積ナナさん
こんばんは、初めまして! 
僕は憑依というジャンルがとても好きなのですが、やっぱり最初に女の子の身体になったときの喜び、みたいなのがいい感じに緊張感や背徳感を出すのかもしれません。
続き……頑張ります(小声) 読んでいただいてありがとうございます!
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プロフィール

spiritinserter

Author:spiritinserter
裏でこっそりと執筆している憑依系R18小説の個人的保管庫
憑依、乗っ取り、操りがメインです。気が向いたら更新します。
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作中の登場人物と実在の人物・団体は一切関係ありません。

よろしくお願いします。

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