FC2ブログ

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

精神憑依の付箋4


 何もやる気が起きないまま、ぼうっと天井を見上げ、背中で腕を組みながらベッドに横たわる。
 いつもの見慣れた白色の壁紙も、蛍光灯も、本棚も、どこかの誰かの部屋みたいに見知らぬものばかりに見えた。視界はきわめてはっきりと見えているものの、違う世界を見ているみたいだ。
 しかし、そんなショックを受けたような気分のわりには、ふわふわと心地よく空を飛んでいるような錯覚を覚えている。決して不快なものではない。

「……はぁぁ」

 息を吸って、吐いてみると、それに合わせて肺が浮かび上がって沈む。間違いなく自分の身体の感覚。
 しかし、ほんの数時間前にはもっと張りのある、柔らかで、膨らんだモノがそこに存在していた。ちょうど息を吸えば浮かび上がる、その場所に。
 今はそんな柔らかな肉を包みこむ窮屈な布はなく、手を当てれば薄いシャツの感触だけが触れている。
 ……股間に手をやれば、しっかりと感触はある。












 分かっていたつもりだった。首を横に向けて、机の上に起きっぱなしにした何の変哲もない黒色の付箋束をじぃっと、穴を開くまで見つめる。その様子は、傍から見れば念力でそれを必死で動かそうとしているように見えたかもしれない。
 こんなものを、一枚。身体のどこかに貼り付けるだけで。

「……その人の、何もかもが自分のものになる」

 ぽつりと呟いた言葉は、まるで自分のものでなく悪魔の邪悪な囁きのよう。思わず視線を外し、慌てて部屋の中に誰かがいないかを探し始めた。もちろん、自室に断りもなく誰かがくるはずもない。
 しんと静まりかえっていることを確認すると、目を瞑って意識を集中させる。

 ――泥沼の中に、足を踏み入れるイメージだ。

 目を瞑ったまま、少しすると浮かび上がってくる。
 暗闇の中に、真っ黒な付箋が遥か遠くに一つ、存在を感じる。少し意識を飛ばせばそのすぐ傍に近づくことだってできる。胸元にふわふわと浮かんでいる白い付箋。この恐ろしい白色で塗りつぶせば、相手の人生は奪われる。
 それが恐ろしくもあり、しかしギラギラと胸の奥で妖しく光る魅惑に、心が抗えない。壺の中でもがいているようだ。
 
 もっと。
 もっと、欲しい。誰にもばれずに他人の身体、味わいたい。

「ううううぅ……あぁ……っ」

 既に一人の身体を意のままに、好きにしてしまった。しかも相手は華の女子学生。
 もっと深みにはまりたいという欲望と、さんざん恥ずかしいことをさせてしまったという罪悪感で、悩みの腹痛がじくじくとひどくなってくる。
 あ、あんなことしてしまったのか。あんな可愛い子にバスの中で股間を触らせてっ、相手の自宅とはいえ裸も見ちゃってっ! しかもお風呂の中であんな……あんなっ。




 ――数時間後、ぼんやりと町に繰り出していた。
 ほとんど夢遊病のような感覚だった。夢の中で、空に浮かぶ雲の道をふわりと踏みしめているかのような現実感のなさに酔いながら、その心は未だ罪悪感に苛まれていた。
 外に出た。激しい戦いの末に、欲望に負けたのだ。どうしても、あの快楽には抗いがたかった。逆らえない。

「はぁっ……はぁ……」

 いやらしい吐息が、低い声とともに喉を通り抜ける。自然と身体は前のめりになるが、欲望の火に燃えたぎらついた視線だけはじぃっと前を見ている。その瞳は、まるで穴が開いたよう。
 身体が、魂がもっとやりたい、もっと欲しいと求めていた。他人の肉体を穢して快感を貪りたい、大切に隠している秘密を暴いてやりたい。美しい肉体を自由に動かしたい。

 そう、女の子になりたがっているのだ。
 細くて、白くて、張りのある、最も美しい姿。芸術品のような顔だち。それを意のままにしたくて、たまらなかった。
 ああ、早く可愛らしい女の子になりたい。可愛い服を着て、家ではそれを一枚一枚、ゆっくりと脱ぎ去りたい。下着すら外して、綺麗なつるつるとした素肌を撫で回したい。そして――性感を貪りたい。

「女の子……女の子」

 ポケットに入れたままの手には、汗を滲ませながら真っ黒な付箋がきつく握りしめられている。
 貼り付けてやる。これを、女の子の背中に。するとその身体は、女の子の人生は――

「い、た」

 声に出す必要などなかったが、つい口にしてしまったそれは別の人間がしゃべった言葉のようだった。
 学習塾の前で携帯を弄る少年少女たち。様子を見るに、親が迎えに来るのだろうか。そんな中で「さよならー」と笑顔で手を振る、一人の少女が目に付いたのだ。
 ……ああ、何て可愛いんだろう。あの子になりたい。あんな子のスカートの中をめくって見てみたい。
 横顔の笑顔が、振り向いてしまったせいで見えなくなる。薄手の可愛らしい私服のスカートがふわっと浮き上がり、手提げ鞄を片手に少女はまったくの逆方向に歩きはじめた。まるで自分もこっちの方向に行くつもりだったんだ、と言わんばかりに、残っている少年少女の間をすり抜けて後を追った。
 足取りは重くて、軽い。いつの間にかポケットに入れた手は一枚の付箋を指先で摘みとっていた。
 そして少し早足で、少女の背後へ。そしてすれ違う――

 ぴとり。
 それは、少女が見知らぬ悪魔にとり憑かれた音。
 ほとんど感触を感じさせない不思議な付箋は、すれ違いざまに少女の鞄を持つ左手に。半そでで見えている腕にくっついて。

「おっと」

 あえて、ポケットに入れっぱなしの鍵を出すふりをして取り落とす。チャリンッと金属音が響いて地面を転がった。
 それを拾い上げるために立ち止まって屈むと、少女は一瞬こちらを一瞥してから、すこし早足で歩いていってしまった。
 その腕に、付箋はない。

 鍵を拾い上げた。少し手でもてあそんでから、ぎゅぅと握り締める。
 逸る気持ちと、意に反して高鳴る心臓。黒いモヤモヤとした欲望が心を焦がし、股間がいきり立つのを何とか抑えながら、目を瞑って意識を集中させた。

 ……ああ、見えるよ。
 もう君は俺のものなんだね。

 目を開けば、浮かんでいた真っ黒な付箋の見えていた場所には、去り行く彼女の姿がある。
 侵入された。もう彼女の人生は、知らぬ間に男のものに成り下がってしまった。近くをきょろきょろと見回すと、どこも人気はない。俺はさっそく、その可愛らしい姿を貰い受けることにした。
 近くの建物の裏手に回って、誰も来ないことを確かめると目を瞑った。そしてぼんやり、浮かび上がる。

(ふ、ふふふ……あれだな……!)

 すぐ近くに一枚、黒い付箋が軽く上下しながら遠ざかっている。ぼんやりと浮かび上がる人の姿は、間違いなくあの女の子だ。

 さあ、行くんだ。
 念じれば、俺の胸に宿った白い付箋に異変が起こる。
 ミルクのような純白の水滴がぷくりと浮かび上がり、ぽちゃんと宙を飛んだ。ビデオの逆回しを見ているかのように、ぴゅと胸元にできた水滴は少女の真っ黒な付箋に飛んで行く。
 ぴちゃ。
 真っ黒だった付箋が白い飛沫で穢される。それだけでは、終わらない。次々に、弾丸が降り注ぐように、容赦なく汚れていく。静かに染み渡る、黒が白に。彼女のあるべき色が消えていく。
 くらりとした感覚を感じ、目を開く。すると"俺"は、鞄を持ったままどこか知らない場所に立っていた。

「……にっ」

 手を確かめ、身体をぺたぺたと触る。胸を触ると、男ではあり得ないくらいやわらかい。
 あ、あああ。

「ああぁぁ~……こっ、これだぁぁ」

 心臓がとくん、とくんと鳴っている。可愛らしかった表情が欲望にトロンと歪んでいるのを感じる。
 小さい身体。おっぱいだ、股間には何もない。肌はつやつやで、胸がきゅんと締め付けられる。いま、俺は紛れもなく女の子になっている。
 ああ、この子の脳から何か出てるっ。幸せになれる物質が分泌されて、目の前がきらきらして足から力が抜けそうだ。かく、かく。感動で足が震えている。まだ弄ってもいないのに。
 ふらりと踵を返して、もとの道を戻りはじめる。

「はぁっ……はぁ……」

 かくん、かくっ。
 可愛らしい口から毀れる吐息は、男のときとほとんど同じだった。身体が変わって、肺の大きさが変わっても、女の子にしては雑な足の動きや小さな挙動は変わらない。スースーするスカートに、うっとりと恍惚感を覚えながら誰にも見られないように薄暗く、どこかかび臭い路地を曲がった。
 
「あ……おれのからだ、だぁっ」

 路地で壁に寄りかかり、うつむくさまは、まるで銃で撃たれて命を奪われたドラマのワンシーンのようだ。
 実際には身体に怪我はない。ぼんやりとだが、付箋が見える。もとの白色を失い、灰色の透明色と化した抜け殻の付箋。変わりに、この身体の胸元に浮かぶ白く穢された付箋。
 蕩けるような笑顔の、口端から涎が毀れる。血流は早まり、心臓はガンガンと興奮する。とろんと股間が蕩け始めており、明らかに体中が暴走を始めていた。
 ゆっくりとしゃがみ、スカートの中に入ってくる冷たい空気を太ももに感じる。外気に晒されたショーツも冷えてきて、内側のむわっと沸き立つ熱気と、薄い布の間でぶつかり合う。

「はぁ、へぁぁ、ふぅっ。ん……じゅるっ、ちゅぅ」

 抜け殻の身体の頬に手を当てて固定し、唇と唇を合わせた。
 口内を貪る。舌で一方的に舐めまわして蹂躙する。穢してやっている、という想いが興奮をさらに頂点へと昂ぶらせていく。
 唇を離せば、つぅと透明な唾液のブリッジができあがった。少し粘ついているそれは、数秒抵抗したあとぽつりと糸が解ける。熱っぽい瞳でその様子を眺めていたが、やがてスカートの中に手を突っ込んだ。

「ね、見て。おれの股間なにもないんだ。ぺったり張り付いて、んんっ……! やぁ、ふぅぅ。んゃ……」

 指先で円を描くように、薄水色のショーツをくにくにと捏ねる。絹のような手触りで、性器まで数ミリもない薄い壁まではほとんど直接刺激が伝わってしまう。
 くに、くに。じくっと子宮の奥で魔物が快楽の棘を指す。つんつんと爪楊枝のように細い槍に突かれるたび、きゅんっ、と性器と、背筋が反応して、勝手にぐっと口が閉じる。
 ごくん、と唾を飲んでみると、明らかに息が荒くなっている。呼吸ができない。苦しい。いや気持ちよすぎる。エッチすぎて、息をするのも忘れていたんだ。女子のココを、いやらしく弄るせいだ。

「ふぅ、はぁぁ、ん。いや……ぁ、これ、やっぱすごいぃっ。パンティ越しなのにアソコがぁ、もう湿ってるぅ……あっあうっ!」

 水玉の可愛らしいショーツには、乱暴になりつつある指のせいで無残なしわと、湧き出る快感の証拠で、もはや機能を失っている。ただ邪魔なだけだ、と端を掴み、思いっきり引っ張った。
 ビリ、ビリリッッ。
 一瞬の強すぎる力に、性器を守るために考えられた、やわらかくて、滑らかな生地は耐え切ることができない。そのまま亀裂は腰のゴムの部分まで到達し、我慢ならない精神は、一瞬の快楽のためにそれすらも引きちぎる。
 ぱさ、と地面に堕ちた無残な残骸のあと、残されたのはスカートにだけ守られた女性器。それも屈んでいるせいで、正面からは丸見えだ。無性に風通しが気になって仕方がない。

「あ、あぁぁ……いいよぉ、スッキリしたぁ。もうパンティなんていらない、いっぱいこのカラダの股間見てもらわないとぉ……」

 そう。なんでこんな無駄な下着というものをつけているのだろう。もしかして、おれにこうして破かれるのを待っていたのだろうか。なるほど、守っているものを無残に引きちぎるのは……すげぇ気持ちよかった。
 ついでに、もっとこのワレメも使ってあげよう。女の快楽を、限界が来るまで俺の抜け殻に見せ付けてやる。

「あぁっ、あ、あっ。ふぁぁ、イイっ……! おれの身体の前でやってると思うとっ、勝手に気持ちよくっなりやがるっ……ひんっ、くっ、ふああぁぁぁ……ん!」

 二本指をくい、くい。股間のワレメに沿って、たまにペースを変えてみながら。かりかりと壁を擦るように。
 ああっ夜空を見ながらとろんと快楽に惚けるのがたまらなすぎる。女の子の股間を外に出しっぱで、エッチな行為に浸るの気持ちよすぎっ。やばい。ほんとこれ、もう戻れないっ。女の子気持ちいぃぃぃ……。

「これもうムリっ。もうイくのっ、や、早すぎるっ! だめ、まだ我慢したいのにっ、この身体エッチすぎぃぃ……あっ! あ、っく、ふぁ、やぁっ!」

 いつの間にか四本指で、くちゃくちゃ、と手の出せる限界速度でアソコを弄くっている。そして、それが一番刺激の強い方法だと知っている。
 こんなの我慢ならない。もっと、もっともっと、あの時みたいな快感をっ! 頭がおかしくなって、股間からびゅっと透明な液体が噴出す、あの瞬間の快感をっ。

「あっやだ、くるっ。ふぁぁぁ! お、おれのカラダの前でぇっ、いっイくううぅっぅうっ!!」

 絶頂の瞬間、重力を手放して宙に浮かんだような錯覚。脳内がちかちかと点の光が弾け、言いようのない幸せが心を満たす。
 ああっ、これだぁぁ。これだよぉぉ……っ。
 太ももをがくがくと揺らし、片手に温い水飛沫ががびゅぅっと当たっている。しゃがんでからいつの間に地面に座っていたのか、カラダのバランスを取る必要がなく、股間に手をやったままひどい顔で、男に向けた愛液の噴射を続けてしまう。
 ひどい惨状になっていることはぼんやり理解していても、それ以上に頭の中をぐちゃぐちゃにかき回すような快感に満たされ、幸せだった。他人の身体だと思っているおかげで、無意識にかけるリミッターが完璧に吹き飛んでいる。
 
 もっと、もっと。
 もっともっともっと。まだまだ、犯し足りない。この身体で気持ちいいことをしてやるんだ。エッチなことを、させてやるんだ。

「え、へへ……ぇ。つぎはぁ、もっとエッチなことさせてやるんだぁ……あっあんっ、ふぁぁ! ん、ひゃ! くぅぅっ、ああんっ!」

 つるりとした誰にも見せてはいけない性器。それを大空に晒して路地に倒れたまま、少女の中に入った男は、快楽に狂ってしまった。無限に、永遠に女の快楽を貪るために、誰かに見つかるかもしれないことすらも忘れて、しばらくして再び股間に濡れた手を伸ばし、夜空の星に向けて媚びるように喘ぎ続けた。
スポンサーサイト
デリヘルもソープもイメクラも気に入った子がきっと見つかる
超大型リニューアル中の大好評風俗情報サイト!
FC2公認の男性用高額求人サイトが誕生!
稼ぎたい男子はここで仕事を探せ!
[PR]

コメント

非公開コメント

プロフィール

spiritinserter

Author:spiritinserter
裏でこっそりと執筆している憑依系R18小説の個人的保管庫
憑依、乗っ取り、操りがメインです。気が向いたら更新します。
相互リンク歓迎します!

無断複製転載禁止です。
作中の登場人物と実在の人物・団体は一切関係ありません。

よろしくお願いします。

Fc2カウンター

Twitter

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。