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魂堕としの快速通勤列車 弐


「……ただいま」

 返事は期待していない。さっさと階段を上り、何か言われる前に自分の部屋に閉じこもった。
 ひどい気分だ。
 学校に行っても先生の言葉は何一つ耳に入ってこなかったし、友達にこんなこと言えっこない。一応、最後まで授業を受けてはきたけれど、正直行く意味はなかったんじゃないかなと本気で思っている。
 現に、今でも感情――心のモヤモヤが、胸の中に残り続けていた。
 友達は本気で心配してくれたけど、やっぱり顔に出ていたみたいで、どうしても辛い。ベッドに身体を預けてぎゅうと顔を伏せた。










「はあー……散々な一日だった」

 朝のヤツは人のことを、一体何だと思っているのだろうか。
 ただ触れるだけならちょっと我慢すればいいので、まだ許せた。けどそれ以上のことをしてきた上で、最後の耳元での囁き。

『ひひっ、すぐ、僕のモノになるからね』
「なにがっ!!」

 浮かんでくる男の顔に、思わず枕を壁に投げつけそうになるが。
 放り出す直前でぴたりと手を止めた。ぷらん、と握られた枕が宙でゆれる

「あれ……私、あの痴漢の顔は見てないはずなのに……あれ?」

 ぼんやりと男の顔が浮かんでくる。けれど、最後まで怖くて振り返れなかったはずだ。
 無意識にちらりとでも見ていたのだろうか。
 ふとした拍子に毒気を抜かれてしまい、ベッドにばさりと身を預けた。身体の力を抜くと、何となく奇妙な違和感を感じてしまう。
 何と言うべきだろうか。身体のどこか……自分でも分からない場所が、ずっと、妙にムズムズとするのだ。
 
「ん……なんなんだろ、これ……はぁぁ」

 身体をぺたぺた触ってみても、やっぱりどこが違和感を感じているのか、分からなかった。
 痒いところに手が届かないというのだろうか。まるで、身体の内側に痒みが生じているみたいで、今日は我慢するしかなさそうである。
 本当に酷い日だった。そう思いながら少女は日課を済ませて、その日一日を終えた。






 次の日、駅のホームで肩から鞄をぶら下げながら少女は列車を待っていた。
 待っているのは最前列。たまに周囲をキョロキョロと見渡してみるが、後ろの列にも、周囲にも、あの薄っすらと記憶にあった男を見つけることはできなかった。
 はぁ、と息を吐く。

 ……今日は、さすがに遭わないよね。あの男にも、痴漢にも。
 昨日は一日中怒りが収まらなくて、夜には警察に突き出してやろうと思ったものだが……朝になるとすっかりその気もうせてしまっていた。
 一時的なものだったのか、それとも登校するとともに恐怖が蘇ってきたのだろうか。
 いずれにしろ、少女にできることは出会わないことを祈るばかりだった。

 やがて、ホームに数両編成の電車がやってきる。
 風が吹き抜けて少女の髪をふわりとしばらく揺らしたあと停止して、軽快な音を鳴らしたドアに入っていく。相変わらず列車の中は満員。動く隙間もないほど、あっという間に埋め尽くされてしまう。
 そんな中でなんとか吊革を握れるような位置に移動して、椅子に座って船をこぐサラリーマンの前に立つことができた。
 昨日みたいに、窓側にいくのに抵抗があったのかもしれない。

 ガタン、ゴトンッ、ゴッ、カタン、ゴトッ。
 車窓の景色は次々に入れ替わっていく。緑色が通り過ぎたかと思えば、電柱、ビルと次々に切り替わる。決して鮮やかなものは多くなく、公園を通り過ぎたときのほかは、ほとんど灰色。
 ビルばかり建っているものだから、景色を楽しむ気も起きない。周囲の人もスマホを弄っているか、寝ているかだ。
 しばらく気を張って、たまに周囲を気づかれないように見回してみるが、やがて大きくため息。

 それもそうだ。
 こんな短い間のうちに、あんなヤツに二度も出会うわけがないのだ。だんだんと無駄に気を張っているのがばからしくなって、隣にOLらしき女性がいることを確認してから、目を瞑った。
 きっと大丈夫。少し寝不足で、うとうととする感覚が心地いい。
 電車の揺れと、車輪が線路の上で回転する音が耳に届いてくるが、少しづつ遠ざかってくる。乗っているはずの車両が離れていくみたいに、遠ざかる。
 音が、聞こえるはずの音が少しづつ。
 


「……ん」

 ふと、腰に何かが当たっている感触を感じて意識が浮かび上がってくる。きっと今は、半目開きで、漫画みたいに顔の傍に浮かんだシャボン玉が割れたときのような表情をしていることだろう。
 腰に何かがぐりぐりと当たっている。
 目が開き、頭が一気にさあぁっと冷えていくような感覚を覚えた。
 いや、まさか。そんなことは無いはずだ。そう願った――しかしその手の動きは、明らかに撫で回すようで、手のひらにお尻が包まれている。
 カタカタと背中が震え始める。蘇ってくる、昨日の記憶。
 
「あ……」

 次にこういう輩に出会ったら、とっつかまえてやる。
 そんな昨晩の思いは、今この瞬間、どこかに消えうせていた。あれだけ覚悟を決めていたはずなのに、もうどこかに飛んで行っている。
 代わりに、身体を恐怖が支配する――きっと、そうなるだろうと、思っていた。
 
 ……あれ。
 お尻を撫でまわされ、男の手の動きに合わせて二枚の布越しにぐに、ぐにと形を変える。
 首筋に吐息を感じ、ぞくぞくっと怖気に背筋が震える。
 だというのに、いきなり乱暴にお尻を揉まれているのに、昨日の恐怖が蘇ってきたと思ったとたんに、ほっと息を吐いた。

 えっ……どうして、なんで?
 恐怖は全くなく、むしろどうして今、自分はほっとしたのか困惑の気持ちでいっぱいになった。
 心は妙に落ち着いてしまっていることに動揺しているうちに、後ろ側のスカートが昨日みたいにぐわっとたくしあげられ、直接、ショーツ越しにお尻を揉まれる。
 あ、揉んでるんだなぁ……えっ、えっ?? ど、どうしてこんな電車の中で、スカート上げられちゃってるのにっ!?
 
 そうして困惑している間にも、痴漢の手は全く緩まない。
 やがて手の動きは止まり、一度はなれたかと思いきや、する、すると二本の指先が股間に伸びてくるのを感じる。
 前側のスカートは落ちているので、席に座っている人はきっと気づかないだろう。ふにっ、と大切な部分に触れられると、心がまるで家にいるみたいに落ち着いてしまう。
 どうしてしまったんだろう、わたし。
 指先は、秘裂に沿うようにして、優しくなぞってくる。無論快感を感じることなどなかったが、まるで頭を撫でられるみたいに、心がほっと落ち着いてくる。
 どうしてだろう、と思っていると隣から声が聞こえた。

「うひ、ひっ、ひ。ね、ねえ。どんな気分?」

 ……昨日はそんな余裕がなかったけれど、ひどく興奮しているみたいだ。
 そんなにワタシに痴漢して興奮できるんだろうか……って、どうしちゃったんだろう。大切な場所を弄られちゃってるはずなのに……まるで、一人で部屋でいるときみたいに。
 そんな事を思っていると、ふと股間に差し込まれた指先から、丸い物体をくにっと埋め込まれるのを感じた。
 そういえば、昨日もそんなことあったっけ……ぼうっと窓の外の景色を眺めながらそう思っていると、男は爪の先で、それをぷつんと割った。
 どうやら水風船みたいなものが、アソコで破裂したらしい。何やら生暖かい液体がとろりと広がったかと思うと、流れ落ちることもなく、どこからともなく消えてしまった。
 何だったんだろうなぁ、とぼんやり考えていると男の息が首筋にかかる。しかも、股間に差し込まれた手がぐにぐにと動き始めた。

 はぁ、今日は昨日以上のことをされちゃうのかな。
 勘弁してほしいなぁと思いながら、後ろの男が望んでいるので、足をこっそり開いて手を差し込みやすくしてあげる。
 前の人に気づかれないように毅然とした態度を守りながら、しっかりと股間触られるのを我慢しないと。

 ぐにっ、つうっ。くにっ、くにゅう。
 ……早く終わってくれないかなぁ、と思っていると、不意に手が止まった。きっと、私のソコが濡れていなかったのが気にくわなかったのだろうなぁ、と思っていると差し込まれていた手が引き抜かれる。
 ショーツが再びぺたりと張り付き、スカートがはらりと落ちる。
 昨日はずいぶん気を張ったものだが、今日はずいぶんと気が楽だった。ただ面倒くさかったなぁという気持ちでいっぱいだ。別に気持ち悪いという感じもまったくない。
 
「ん……あれ?」

 また下げられたと思ったスカートがぐいっと持ち上げられ、手が差し込まれる。
 またかぁ、と思っていたけれど……ガタンッ、列車が揺れた時に身体が傾き、太ももに冷たい感触が当たる。ああ、なるほど、これこの人の携帯電話みたいだ。
 ……何をしようとしているのか分からなかったけれど、どうやら何度か携帯電話のボタンをタップしているみたいだった。なにしてるんだろうなぁと思っていると、さらにショーツを指先で横にずらされ、そのまま携帯を操作しているみたいだ。
 とん、とんと何度も執拗にボタンをタップしてくる。ついでにショーツをずらされたり、たまに角度を変えてみたり。ふーっ、ふーっと息がかかるのはくすぐったいので、早く止めてほしい。
 すると動きが止まって、耳元で、また囁いてくる。

「ひっ、ひ。今日はダメみたいだけど……明日はもっと楽しいことしようね?」
「……あなた、誰なんですか? 早くスカートの中のコレ抜いてくれませんか?」
「うん。いいよ、じゃ、またね……ふふっ」

 中に入れられていた手はそのまま放れて、気配もどこかに消えていった。
 はぁと息を吐いてやっと終わったかと口元に手を宛がった。ちょっぴりショーツがずれてしまっているのが気になる。
 
 やがて列車は目的の駅に止まって、何事もなかったように普通に出ていった。
 ついでにトイレに寄ってからずれていた部分を戻して、普通に学校に行く道を歩き始める。


 股間に差し込まれた物体は、蕩け、体内を侵食する。

 最初は血液を巡って、やがて無数のルートをたどったソレは再び少女の魂にたどり着く。
 まるで磁石に引かれるみたいに、あるいは砂糖に群がる蟻のように。

 それはピンク色のぼんやりとした物体だった。
 霊能力者や、幽霊ならば、実際にソレを見ることができて、そしてその異常に気づくことができるだろう。
 端の一部が藍色に染まっているのだ。およそ半分にも満たないが、無視できないほどのその部分に、たどり着いた透明な液体が次々に群がってくる。

 オタマジャクシ状のそれらは、ピンク色の部分につぷっ、と入り込んだ。
 次々に、少女の魂につぷっ、つぷっ。侵入する。そして入り込んだやつらは、そのまま身体ごと藍色に染めてしまう。

 少女は、平然と通学路を歩いているその間も、魂は犯されていく。
 少しづつ変わりつつあるソレに気がつくこともなく、また新たに与えられた二十四時間の猶予を、無為に過ごしてしまうのだ。
 




 新しい侵食が終わるまで。
 残り時間、二十三時間四十五分。
 
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