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ソウル・ポリューショナー7


 建物の中はさまざまな電子音で溢れかえっており、大勢の人が、それぞれの画面やメダルゲーム、クレーンゲームに熱中していた。
 くるみとサツキの二人は、着替えを済ませたあと、町にある平凡なゲームセンターを訪れていた。
 まわりにご主人と呼んでいた男の姿はない。

「くるみちゃん、あれにしよっか」
「うん!」

 機能まで見ず知らずの他人だったはずの二人は、まるで親友のようだ。
 サツキが不安げなくるみの手を引いて、美人の顔が印刷されたカーテンで覆い隠されたプリクラの筐体に入っていった。
 中は思いのほか広いなぁ、とサツキは思った。なんせ証明写真の機械になら入ったことはあるが、こういう場所に来るのははじめての経験で、大人ぶってみたもののドキドキであった。
 
 二人が余裕で動き回れるだけの広さがあったので、さっそく二人並んで画面をいろいろ弄ってみる。
 その様子は仲良しそのもので、これが男女なら完全にデートである。

「これを、こうして……っと」
「サツキちゃん、すごいね。わたし全然わかんない……」
「あははっ、ここまではいいんだけどね。ここからはくるみちゃんの出番だよ」
「えっ?」
「ここからどういう風にやったらいいか、全然思いつかないんだ。ご主人さまのところにずっといたくるみちゃんに、どういう風にしたらいいか、教えて欲しいな」
「……! う、うんっ!」

 くるみは全力で縦にぶんぶんと頷いて、目を輝かせた。
 何分か相談してから、お金を入れる。すると画面上に二人が映し出され、すばらくするとアナウンスが入って、カウントダウンも始まった。

 3、2、1……
 くるみもサツキも、シャッターが落ちる瞬間、好意を持っている人にそうするように、優しく微笑んだ。
 
「……はい……ちーず……っ♡」
「チーズ♪」

 しっかり両手でスカートを持ち上げ、足の両膝をくっつきあわせて、男心をくすぐるような色香で誘った。いつか、その写真を見る人のために。
 一方、サツキは悪戯っぽくウィンクしながら、腕を曲げて頭上でピースする。これだかなら普通の女子なのだが、スカートの下の太ももに、本来なら股間部にあるはずのパンツが半脱ぎで膝に引っかかっていた。
 
 そして、すぐに次の撮影タイミングがやってくる。
 3、2、1……

「あっ……♡」
「チーズ♪」
 
 くるみは、服の胸元を大きくたくしあげる。恥ずかしがるように赤面してはいるものの、内心は悦びに脳汁溢れて軽くイきかけた。ブラジャーに覆われた小さな胸を見せ付けることで、非常に強い性的な感情で満たされ、幸せだった。
 サツキも負けじと、さらなる破滅を望む。
 わたしは今から、ご主人さまのために落ちていく。たった一人の、わたしの存在理由のために立場も、身体も失うなんて、幸せすぎて罰が当たりそうだ、と嬉しそうに片足を持ち上げて、元気にピースする。
 ついでに片手でスカートを持ち上げ、ギリギリ見えるように股間を見せ付けた。両太ももの付け根の、秘密の肌色が画面に覗いた。
 パシャッ。パシャッ。
 そんな二人に、白い閃光が襲う。二人の痴態が小さなプリクラの筐体に焼きついた。

 それから十分後、女二人でわいわいとはしゃぎながら、自らの映った写真に絵や加工を加えながら、カーテンの向こう側から出てきた。
 そのままゲームセンターから出てきた二人は、人のいないところでひっそりと、自分たちの映った小さなプリクラを、うっとり夢見るように微笑みあった。
 
「えへへ……」
「ふふっ」

 自分たちのあられもない写真に加えて、自らが書き込んでいる。
 お互い抱き付き合いながらピースする仲睦まじい二人の頭上に”ご主人さまを愛してます”と書いているのが一番まともに見れる一枚だろう。
 下に行くほどに、ブラジャーやショーツを自分の手で見せ付けながら"今日もオナニーしました"と書き込んだり、しまいには完全に18禁なポーズで”ご主人さま専用奴隷です♡”と。
 誰かに見られたら確実にアウトな一枚、しかしたった一人の男のために作ったそれを、大切に袋に入れてしまいこんだ。

 
 次に二人が寄ったのは、一見は何の変哲もない雑居ビル。
 エレベーターに乗って寄ったその店は、アダルトショップ。店内にはほとんど人はいないが、奥に入っていくと、数人の男性がくるみとサツキを盗み見ていた。
 こんな場所には似使わない美少女であるとか、見た目十代であるとか、それ以前にサツキは高校の学生服。いつ店員に咎められるか、そのことに注目が集まっていた。
 
 そんな二人が向かったのは、女性向けのアダルトコーナー。
 目を輝かせながらも、そこに存在する道具を何一つ知らなかった。何気なくバイブの箱をとったくるみが首を傾げる。

「うわぁ、可愛いっ。ピンク色の道具がたくさん! でもサツキちゃん、これ何に使うかわかる?」
「うん。こっちが女の子の前に、あっちが後ろの穴に入れるやつだよ」
「へえぇ……いろんなこと考える人がいるんだねぇ。えっちだよ……」
「でも、ご主人さまは自分のもの以外が穴に入るのは気に食わないって言ってたよ?」
「じゃあ、買うのは別のにしよっか。この箱は?」
「コンドーム。ゴミだよ、そんなのつけたらご主人さまのおちんぽが一番気持ちよくなれないもん」
「へえ、何のためにあるんだろうね。でもサツキちゃんよく知ってるね。すごいっ!」
「ま、まあ……みんな教えてくれるから、覚えちゃって」

 目を輝かせ、尊敬の眼差しを向けてくるくるみから逃れるように別の棚に手を伸ばし、色々と道具について教えていた。
 しかし、その時間は長く続かなかった。周囲の男性客がいっせいに視線を逸らしたことに、真っ先に気づいたのはサツキ。おかしいと思って様子を伺おうとしたところで、先に声をかけられる。

「お客様、少しよろしいですか」
「えっ?」
「はい……あっ!?」

 五十台の女性の店員が、疑い深い表情を浮かべながら二人に近づいてきた。
 影からニヤニヤ見ていた男性たちも、とうとうか、という風に二人から目を逸らす。一方で二人もまずいことになった、と顔を青くする。
 ここに来ることは主人から指示されたことだが、ここで捕まるのは何の特にもならない。それに、この休日の最後にはご主人さまが待っている。待たせるなんて、そんなこと、決してしてはならないのだ。
 
「すみませんが、少々裏で話を聞かせてもらっても構わないでしょうか」
「え、えっ……その、あの……」
「あの、すみません。ここで帰るので……」
「いいえ、そうはいきません。そのポケットの中身は何ですか?」

 店員が示したのは、くるみのスカートのポケット。何を言っているのかと顔を見合わせ、ポケットに手を入れると、覚えのないピンク色の小さな箱が。そして、その傍には同じ箱が並んだ店の棚が。顔を青ざめさせる。

「えっ……!?」
「ま、待ってください! こ、こんなの知りません……!」
「言い訳は聞きません。裏に来てもらいます」
「く、くるみちゃん……!?」

 腕を掴まれて、従業員室に連れて行かれるくるみ。サツキも慌ててあとを追う。
 そして鉄の扉がバタンと閉じられる。客の入る空間とは隔絶された、特に飾り気のない灰色の部屋。あるのは鉄のデスクの上に資料や本、使い古された灰皿の置かれた机。小刻みに震えながら俯くくるみは、鉄パイプの椅子に座るように促される。

「さて、ではこれが何か説明してもらいましょうか」

 机に上に出されたのは、くるみのポケットの中に入っていたというピンク色の箱。

「し、知らない……です。ほ、本当に……っ」
「これが動かぬ証拠です。あなたのような未成年の女の子が、こんな大それたことをしでかすなんて……」
「あ、あのっ……くるみちゃんは、こういう店に来たのは初めてで……ソレが何かも知らないんですよっ! 絶対、何かの間違いです!」
「いいえ、警察を呼びます。そこで待っていなさい」

 従業員の女性は部屋を見回して、机の上の受話器に視線を合わせた。
 ソレを見てくるみは思わず身を乗り出し、しわがれた手首を掴んだ。すっかり萎縮してしまっている二人だったが、こんな形で破滅するなんて、とんでもない。
 いやだ。そんなの、こんなの、間違いだ。夢だ。

「ま、待ってください、警察だけは……! わたしにできることなら、何でもしますから……」
「…………」
「わたしからもお願いします……! お願いです、わたしたち、日が暮れるまでに行かなきゃいけないところがあるんです……!!」
「…………」

 店員はじっと二人を見つめ、受話器のほうに向いていた身体を、二人に向けなおした。

「何でもする、と言いましたね。その言葉は本当ですか?」
「はい……! お願い、します……」
「分かりました。では、その箱を開けなさい」

 くるみは何も考えず、慌てて箱を開けた。その中身はピンク色のカプセルのようなもの。そしてもう日取る、リモコンが入っている。

「あの、これは……?」
「それは新品のローターです。それを今ココで、目の前でショーツを下ろして、あなたのオマンコに入れなさい」
「えっ……そ、それは……なんで!?」
「やらないなら、警察に通報するだけです。では」
「ま、待ってください! で、でも……この身体は、ご主人さまの……」
「そうです! わたしたち……ご主人さま以外の人とそんなこと……!!」

 二人が、とても悲しい目をしながら訴えかける。
 それをあざ笑うように店員は面白そうに笑い、顔を上げた。

「……ふふっ。まだ分かってないようですね」
「えっ……? な、何を……」
「今日一日、それを入れて過ごすんだ。夜に向けて、とろとろオマンコに仕上げておけってこと」
「あっ……! もしかして……!!」
「ご主人さま……!!」

 二人の顔は、恐怖から一転して、喜色に染まった。

「バカだな、今日は霊体でずっとお前らを見てるって言っただろ。いやぁ、面白かった」
「よかったぁ……」
「び、びっくりしちゃいました……本当に警察に捕まっちゃうと思って……」
「そんなわけないだろ。お前らが捕まったら俺も困る」
「すみません、思わず忘れちゃっていて……」
「悪い悪い。ぜったい裏切らないと思うと、ちょっと虐めたくなっちゃってさ。俺を恨んだか?」
「いえ、わたしたちはご主人さまの玩具ですから♡」
「じゃあ泣きべそかいてた万引き犯ちゃん、ご主人さまに犯罪おまんこ見せて♪」
「はいっ、愛するご主人さま♡♡ ……んしょ、っ♡」

 パイプ椅子から立って、頑なに拒もうとしていたくるみは、スカートの淵を掴んで口で啄ばんだ。
 目の前にいるのは見ず知らずの他人だが、その中身とくるみは魂で繋がっている。くるみの全ては、ご主人さまのモノ。そしてご主人さまが目の前にいる。
 頬を幸せそうに赤く染めながら、嬉しそうに、従順に、肌を撫でるようにショーツを下ろした。つるんつるんな平らな膨らみを、まじまじと見つめられて嬉しそうだ。

「次はどうしますか?」
「その丸いのはオマンコに入れていいぞ。あ、あとそのローター、目を盗んで俺がサツキに憑依して入れさせたんだよね。だから本当に万引き犯はサツキなんだけど」
「そうだったんですか! ああっ、罪を犯してしまったなんて♡ どうしますか? わたしもローター入れますか?」
「と、ここでヤりたいのは山々だけど、いまはこのババアの身体だし。それにサツキの処女は後でもっとちゃんと奪うから、今はいいや」

 どう考えても悪いのは一人で、馬鹿にするような発言ばかりされているのに、当然のように認めた。そういう風にでも、使ってもらえるなら構わないのだ。
 "ローター"というものが何かも知らないのに、迷わずピンク色のカプセルを、膨らみの穴に指先から突くようにかなり奥まで押し込んだ。

「ん……冷たいよぅ……」
「受信機は靴下に挟む感じで……うおー、こういうのやってみたかったんだ。じゃ、サツキがこっちのリモコンを持って」
「わ、わたしですか!?」
「まわりに人がいるところで、スイッチをONにするんだ。あとは俺の指示があれば最大にする、分かったな?」
「はいっ!」
「うん。いい返事をしたサツキにはこれをプレゼントだ。夜までにこれをつけてきて」
「ご主人さまからのプレゼントですか!? 嬉しいです♡♡」
「ああ、後で足がつくと面倒だから、お前の財布から金を出せ」
「はいっ、ずっと貯めてたお小遣いを用意してあります! 一万円ですか? 十万円ですか?♡」
「ん、それだけあれば足りるわ。てか財布よこせ」

 プレゼントの体なのに結局金を払わせたのだが、自分の懐から金を出すことさえ幸せだった。財布を奪われ、金を抜き取られて返されたものをポケットにしまう。
 将来のために貯めておいた大切なお小遣い。その一部が、まずは未成年立ち入り禁止の店で販売されている服と、大人の玩具に変わり果てた。
 そのまま従業員室から解放されて、店を後にした二人は道端でほっと息を吐いた。
 サツキは真っ白な袋を持っている。主人から受け取ったそれを、今一度大切に抱えた。

「びっくりしちゃったね。でもご主人さま、ちゃんと見ててくれたね」
「うん。でも警察って言われて恐かった……ひゃっ♡」
「…………」
「う、うぅっ♡ なに、これ……震えて……あんっ、お腹の奥で暴れてるぅ♡」

 人通りのある通りで、くるみは咄嗟に股間を押さえた。サツキはいつの間にかポケットに手を入れている。
 誰も気づかなかったが、そうなると知っていたサツキには喘ぎ声が聞こえていた。
 
「次行こっか。大丈夫、歩ける?」
「ふぁっ♡ っ……大丈夫。えへへっ、これもご主人さまのためだもん、ん、がんばって我慢するもん……っ」

 笑顔を作って、くるみは内股でよろよろと歩き始める。
 その当のご主人はくるみのスカートを透かして、顔を突っ込んで下着を眺めていたのだが。

(うひょー、染みができてきたっ♪ くるみはやっぱ分かってるなー!)

 女の子が気分の盛り上がりが大切で、いきなり濡れることはない。
 しかし、俺がこうして見ていることを予想して、頭の中でエッチな妄想をして体の準備を整えてくれていたのだ。白色に灰色の線が現れたかと思うと、地割れのように染みは広がっていく。
 スカートから顔を引き抜いて、必死に唇を噛んで我慢するくるみ。
 いま、性器にローターを入れられていて、俺の命令を忠実に守って、誰にもばれないように我慢していると思うと、たまらない。もっと虐めたくなる。

(サツキ、ちょっと身体貸してねー……よっと!)
 
 すぅ、っと霊体は身体に入り込む。
 一番最初は抵抗を重ね、絶対に入るなと拒んできたにも関わらず、いまは素通り。一秒もせずに身体を明け渡したサツキの手を使って、容赦なくリモコンのメーターを上げる。
 
「ンンン~~ッ♡♡」

 がくがく、膝を揺らして口を押さえた。 
 立ち止まってサツキに隠れるように服の背中を掴む。下を見ると、一滴の雫がスカートの隙間から、両足の間にぽたりと落ちてきた。
 どうやら小さくイったらしい。
 メーターを下げると、うっとり幸せそうに”俺”を見上げてくる。
 ああ、気づいてるのか。本当に可愛いやつだなぁ……♪

「さあて。俺は離れるから、あとは夜まで頑張ってくれよ……っっ!」
「はぁっ……はい♡ ふぅっ、はぁ……っ」
「……あれ?」
 
 サツキが不思議そうに、くるみが息絶え絶えに背中を掴んでいるのを最後に振り返って、俺は自宅に飛び立った。


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